熊谷組が４日続伸、１６年３月期業績・配当予想を上方修正

　熊谷組<1861.T>が４日続伸。この日寄り前に、１６年３月期の連結業績見通しについて、完成工事高を３４２５億円から３４００億円（前期比６．１％減）へ下方修正した一方、営業利益を１９６億円から２２９億円（同４２．２％増）へ大幅上方修正したことが好感されている。

　土木事業、建築事業とも工事の採算が改善し、完成工事粗利益が想定を上回ることが要因としている。なお、最終利益は将来発生する可能性のある偶発損失に備えるため、偶発損失引当金繰入額５９億円を新たに特別損失に計上したことから、１２９億円から１１９億円（同２．２倍）へ下方修正している。

　また、従来２円を予定していた期末一括配当を４円に引き上げるとあわせて発表しており、これも好材料視されているようだ。なお、前期実績の２円に対しては２円の増配となる予定だ。


出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）