南海辰村、今期経常を5％下方修正、未定だった配当は無配継続

　南海辰村建設 <1850> [東証２] が3月26日大引け後(17:00)に業績・配当修正を発表。21年3月期の連結経常利益を従来予想の16.4億円→15.5億円(前期は21.8億円)に5.5％下方修正し、減益率が25.0％減→29.2％減に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の12.1億円→11.2億円(前年同期は16.5億円)に7.4％減額し、減益率が26.4％減→31.8％減に拡大する計算になる。

　同時に、従来未定としていた期末一括配当を見送る(前期は無配)とし、無配継続する方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　（１）連結業績予想の修正理由　売上高につきましては、工事の着工時期ずれや進捗遅れ等の影響により、前回発表の業績予想を下回る見込みとなりました。利益面につきましても、売上高の減少に伴う売上総利益の減少等により、営業利益及び経常利益は前回発表の業績予想を下回る見込みとなりました。親会社株主に帰属する当期純利益は売上総利益の減少に加え、上記１の特別損失の計上等により、前回発表の業績予想を下回る見込みとなりました。（２）個別業績予想の修正理由　個別業績予想につきましては、連結業績予想の修正理由に記載のとおりであります。

　　2021年３月期の配当予想につきましては、新型コロナウイルス感染症の今後の広がり方や収束時期が不確実な中、未定としておりましたが、2021年３月期において利益を確保する見込みであるものの、今後厳しくなることが予想される経営環境に対応するため、誠に遺憾ながら無配とさせていただきます。（注）上記の業績予想及び配当予想は本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績及び配当は今後様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。