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ニッソウのニュース
*12:02JST ニッソウ Research Memo(2):ブルーオーシャン市場で中小規模リフォーム事業を展開(1)
■会社概要
1. 会社概要
ニッソウ<1444>は、「誠実な社員、理解あるお客様、確実な仕入先、堅実な外注先、その他事業に関係ある方に対し、全てをビジネスパートナーと考え相思相愛の強い信頼関係で、名実共に日本一のリフォーム会社を目指します。」という経営方針の下、1988年に設立した。同社は、上場企業の中で唯一のリフォーム専業会社で、主に原状回復工事、リノベーション工事、ハウスクリーニング・入居中メンテナンス工事を請け負っている。同社の特徴は、ブルーオーシャン市場で事業を行っている点だ。大企業が参入しにくい小規模かつ単価の安いリフォーム工事、あるいは中規模工事に特化し事業を展開している。たとえば、便座交換などの単価が安いリフォーム工事を積極的に受注し、顧客である小規模不動産会社や物件オーナーなどのニーズに迅速に対応している。薄利多売のビジネスであっても、事業活動の工夫により利益計上を可能としている。また、「建設業界のブランドイメージを向上させる」という目標があり、紙媒体やTVCM、SNSなど様々なメディアを駆使して同社に関する情報発信を行っている点も特徴だ。情報発信を積極的に行うことにより人材の確保につなげ、工事の質の向上、対応可能な工事数を増やす考えだ。
累計顧客登録数は東京・神奈川などの首都圏を中心に全国で2,781社(2023年7月期末実績)を数え、「30年間にわたって培ったノウハウ」「スピード感のある対応」などの強みを武器に年間10,000件以上のリフォーム工事を行っている。
資本金は349百万円で、2023年7月期末時点の従業員数は87名(連結子会社も含む)となっている。2022年7月には東証グロース市場への上場を達成した。現在は名証ネクスト市場と同時上場となっている。
2. 事業内容
同社は、リフォーム事業の単一の報告セグメントである。請け負う事業は、原状回復工事、リノベーション工事、ハウスクリーニング・入居中メンテナンス工事、その他の4つに大別される。
(1) 原状回復工事
経年劣化した建物や部屋を新築に近い状態に戻す工事(原状回復工事)を行っている。たとえば賃貸物件で入居者が入れ代わる際に、内装及び水回り等を入居前の状態に戻す改修工事などである。同社では、住居用及び事務所の賃貸物件の室内を中心に請け負っている。このほか、不動産物件の再販に伴う内装工事や設備改修工事も行っている。
(2) リノベーション工事
比較的大規模な工事を行い、住宅の機能を新築時の状態よりも向上させることで価値を高めている。同社では、よりデザイン性の高いものに改良することに加え、住環境を現代的なスタイルに合わせて間取りや内外装等を変更する工事も行っている。また、すべての内装や設備等を解体して新規に造り直す「スケルトンリフォーム工事」も行っている。
(3) ハウスクリーニング・入居中メンテナンス工事
不動産物件において入居者が退去した後に、室内及び水回りの清掃を行っている。エアコンの内部洗浄やレンジフードの分解洗浄なども行っている。また、賃貸物件の入居中において、日常発生する設備等や建具等の不具合を修理する小修繕工事なども請け負っている。
(4) その他
不動産物件の外壁工事、屋根塗装工事、屋根葺替工事、雨樋交換工事などの外装工事、マンション・アパートなどの共同住宅の共用廊下やエントランス等の共用部工事、門扉やカーポートなどのエクステリア工事などを行っている。マンションなどの大規模修繕工事、屋上防水工事など顧客のニーズに対応した様々な工事も行っている。また、リフォーム事業で培ったノウハウやネットワークを生かして、2023年7月期に日本リゾートバンク(株)を子会社として設立し、リゾート物件を取り扱う不動産事業を開始した。リゾート物件を安く仕入れ、同社でリフォームやリノベーションしたうえで再販を行うビジネスモデルである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
<SO>
1. 会社概要
ニッソウ<1444>は、「誠実な社員、理解あるお客様、確実な仕入先、堅実な外注先、その他事業に関係ある方に対し、全てをビジネスパートナーと考え相思相愛の強い信頼関係で、名実共に日本一のリフォーム会社を目指します。」という経営方針の下、1988年に設立した。同社は、上場企業の中で唯一のリフォーム専業会社で、主に原状回復工事、リノベーション工事、ハウスクリーニング・入居中メンテナンス工事を請け負っている。同社の特徴は、ブルーオーシャン市場で事業を行っている点だ。大企業が参入しにくい小規模かつ単価の安いリフォーム工事、あるいは中規模工事に特化し事業を展開している。たとえば、便座交換などの単価が安いリフォーム工事を積極的に受注し、顧客である小規模不動産会社や物件オーナーなどのニーズに迅速に対応している。薄利多売のビジネスであっても、事業活動の工夫により利益計上を可能としている。また、「建設業界のブランドイメージを向上させる」という目標があり、紙媒体やTVCM、SNSなど様々なメディアを駆使して同社に関する情報発信を行っている点も特徴だ。情報発信を積極的に行うことにより人材の確保につなげ、工事の質の向上、対応可能な工事数を増やす考えだ。
累計顧客登録数は東京・神奈川などの首都圏を中心に全国で2,781社(2023年7月期末実績)を数え、「30年間にわたって培ったノウハウ」「スピード感のある対応」などの強みを武器に年間10,000件以上のリフォーム工事を行っている。
資本金は349百万円で、2023年7月期末時点の従業員数は87名(連結子会社も含む)となっている。2022年7月には東証グロース市場への上場を達成した。現在は名証ネクスト市場と同時上場となっている。
2. 事業内容
同社は、リフォーム事業の単一の報告セグメントである。請け負う事業は、原状回復工事、リノベーション工事、ハウスクリーニング・入居中メンテナンス工事、その他の4つに大別される。
(1) 原状回復工事
経年劣化した建物や部屋を新築に近い状態に戻す工事(原状回復工事)を行っている。たとえば賃貸物件で入居者が入れ代わる際に、内装及び水回り等を入居前の状態に戻す改修工事などである。同社では、住居用及び事務所の賃貸物件の室内を中心に請け負っている。このほか、不動産物件の再販に伴う内装工事や設備改修工事も行っている。
(2) リノベーション工事
比較的大規模な工事を行い、住宅の機能を新築時の状態よりも向上させることで価値を高めている。同社では、よりデザイン性の高いものに改良することに加え、住環境を現代的なスタイルに合わせて間取りや内外装等を変更する工事も行っている。また、すべての内装や設備等を解体して新規に造り直す「スケルトンリフォーム工事」も行っている。
(3) ハウスクリーニング・入居中メンテナンス工事
不動産物件において入居者が退去した後に、室内及び水回りの清掃を行っている。エアコンの内部洗浄やレンジフードの分解洗浄なども行っている。また、賃貸物件の入居中において、日常発生する設備等や建具等の不具合を修理する小修繕工事なども請け負っている。
(4) その他
不動産物件の外壁工事、屋根塗装工事、屋根葺替工事、雨樋交換工事などの外装工事、マンション・アパートなどの共同住宅の共用廊下やエントランス等の共用部工事、門扉やカーポートなどのエクステリア工事などを行っている。マンションなどの大規模修繕工事、屋上防水工事など顧客のニーズに対応した様々な工事も行っている。また、リフォーム事業で培ったノウハウやネットワークを生かして、2023年7月期に日本リゾートバンク(株)を子会社として設立し、リゾート物件を取り扱う不動産事業を開始した。リゾート物件を安く仕入れ、同社でリフォームやリノベーションしたうえで再販を行うビジネスモデルである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
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