■今月上旬に形成したボックスに突入できるかどうかが焦点
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■注目された今年最後のFOMCでは9年半ぶりの
利上げ決定を受けて、ドル円は売り買いが交錯しました。
しかしその後は、ドルは続伸し122円台前半まで
上昇となっています。
今回の利上げは全会一致で決まったことや、米国の
労働市場に強い自信がイエレン議長の声明文から聞き
取れたこと、そして利上げを行ったことで不透明感が
払拭できたことがリスクオンにさせた最大の要因で
あったと思います。
■声明文の中では利上げペースに関しては、「緩やかな
利上げが望ましい」と指摘し、急速な利上げがなくなった
事でNY株式市場は安心感から上昇しました。
しかし、2016年の利上げペースは、市場予想の年3回を
上回る4回とタカ派的な見方が市場を支配している様です。
年4回の利上げを想定するのであれば、次回の利上げ
時期は2016年3月ではないかとみています。
■本日は、米国の利上げでもNY株式市場は強い動きを
みせていることでリスク先行的なドル買いが先行すると
みています。
■テクニカルでは、日足ベースで一目均衡表の転換線・
基準線ともにクリアし上昇機運が高まっています。
ポイントは、11月中旬から今月上旬に形成したボックス
(122.30円~123.60円)に突入できるかどうかに焦点
を当てたいと思います。
上値抵抗は、ボリンジャーバンドのセンター(122.44円)、
+1σ(123.16円)と見ています。
下値抵抗は、一目均衡表の転換線(121.90円)、ボリンジャー
バンド-1σ(121.71円)とみています。