【売り】信越化学工業 (4063):IoT時代、ビッグデータ関連で中長期的な成長が期待されるが一旦調整? =GLA小池麻千子

投稿:2015/12/13 10:11

IoT時代、ビッグデータ関連で中長期的な成長が期待されるが一旦調整?

塩化ビニル樹脂、シリコン樹脂、半導体シリコン、希土類磁石などを主力商品とする化学メーカー。
塩ビと半導体シリコンウエハでは世界シェア首位。その他、世界高シェア製品を多く有しています。
同社の米国子会社であるシンテック社は原料からの一貫生産を行う世界最大の生産能力を有しています。

【セグメント別売上比率(2015年3月期)】
塩ビ・化成品36%、半導体シリコン18%、電子・機能材料15%、シリコーン14%、機能性化学品9%、その他関連8%。

【地域別売上高比率:海外売上比率は72%】
アジア・オセアニア29%、米国22%、欧州12%

【2016年3月期第1-2四半期の業績】
売上高が7.0%増の6458億3600万円
営業利益が12.5%増の1098億1600万円
経常利益が11.7%増の1130億2000万円
純利益が13.4%増の766億3300万円
自己資本比率が80.8%と財務基盤しっかり。

通期業績予想は、売上高が1.2%増の1兆2700億円、営業利益が6.3%増の1970億円、経常利益が6.0%増の2100億円、当期純利益が8.9%増の1400億円の見通し。年間配当金は10円増配の110円とする方針です。

塩ビ、シリコンウエハにおいて圧倒的競争力を持つこと、今後も自動車関連で需要が増加することが予測されるところで、業績は拡大基調を維持すると見ます。シリコンウエハは、スマホ、タブレット端末、自動車、家電など、様々な機器に搭載されている半導体デバイスの基盤となります。
ビッグデータの活用が活発化している中で、メモリデバイス向けが好調に推移しているとのことです。

また塩化ビニルは、住宅やインフラ整備に欠かすことのできない基本素材です。

業績も好調で長期的に有望な銘柄ですが、一旦調整を予想します。
小池麻千子
グローバルリンクアドバイザーズ 株式アナリスト
配信元: 達人の予想

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