【買い】科研製薬（4521）：想定超えの売上、株価上振れに期待=GLA小池麻千子

想定超えの売上、株価上振れに期待

旧理研グループの名門医薬品・医療機器メーカー。主力は関節機能改善薬で、その他、癒着防止吸収性バリアなど。

2015年3月期の業績は売上が5.6％増の938億8900万円、営業利益が30.0％増の206億3100万円、経常利益が31.4％増の203億9400万円、純利益が24.5％増の121億2200万円と大幅増益。

2014年9月に発売した爪白癬治療剤「クレナフィン」関連の国内外の売上が想定超。発売から6カ月で国内累計売上高68億円を突破し、薬価算定時のピーク年間売上高予測35億円を超過しました。癒着防止吸収性バリア「セプラフィルム」や後発医薬品も伸長して売上が堅調に拡大。また、販管費が上手くコントロールされており、利益が大きく伸びています。

2016年通期予想は、売上高が4.9％増の985億円、営業利益が1.8％増の210億円、経常利益が3.5％増の211億円、当期純利益が15.5％増の140億円。過去最高益を更新する見通しです。

2016年3月期も、「クレナフィン」関連の売上の引き続き伸長し、2016年3月期計画では前年比75％増の120億円としています。「アルツ」、「セプラフィルム」、高脂血症治療剤「リピディル」及び後発医薬品においても業績を拡大すると見込まれます。