【買い】TOTO (5332):調整を終え、反発を期待=GLA小池麻千子

投稿:2015/07/13 00:30

調整を終え、反発を期待

※以前も推奨しましたが、株価は調整を終え、反発が狙えると思いますので、今週も推奨します。

衛生陶器で国内最大手。国内住設事業、海外住設事業、新領域事業(セラミックや環境建材の製造・販売)を展開。国外では米州、中国、アジア・オセアニア、欧州で展開し、高成長を続け、海外住設事業の売上高に占める割合は 30 %に届く勢いです。

2015 年 3 月期通期の業績は、売上高 1.6 %減の 5445 億 900 万円、営業利益が 20.7 %減の 374 億 2600 万円、経常利益が 21.3 %減の 396 億 6200 万円、当期純利益は 43.8 %減の 248 億 1300 万円。

消費税増税前の駆け込み需要の反動減で新設住宅着工やリフォーム需要が減少したことから国内住設事業が不振となったことが影響し減収減益となりましたが、海外住設事業は好調で、売上高が 20.1 %増の 1617 億 9500 万円、営業利益が 42.8 %増の 220 億 6400 万円と大幅増益となりました。地域別でみると、欧州のみ営業損失となったものの米州、中国、アジア・オセアニアで増益となり事業全体を牽引しました。

特に中国では政府の不動産抑制政策の影響で着工が鈍化してはいるものの、ウォシュレットトイレが人気で販売台数が 28 %増、営業利益は 38 %増となりました。円安による需要増しを考えると今後もさらに期待ができそうです。インドにおける衛生陶器製造工場も稼働したところで、普及拡大が期待できます。

2016 年通期予想は、売上高が 7.3 %増の 5845 億円、営業利益が 14.4 %増の 428 億円、経常利益が 12.7 %増の 447 億円、当期純利益が 28.2 %増の 318 億円と増収増益を見込んでいます。

消費税増税の影響が一巡した事もあり、国内住設事業、海外住設事業、新領域事業の全ての事業、そしてすべての地域で増収増益を目指す計画です。

想定為替レートが 1 ドル 117.5 円、 1 ユーロ 138 円であることを考えると業績の上方修正も期待できると思います。また、 ROE を 10 %以上、自己資本比率 50 %程度を計画。配当性向は、 30 %維持することを方針としており、株主還元にも前向きであることも評価できます。
小池麻千子
グローバルリンクアドバイザーズ 株式アナリスト
配信元: 達人の予想

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