【買い】三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)好調な業績を受けて、市場はどう反応する?= フェアトレード 西村剛

著者:西村剛
投稿:2015/06/01 14:58

好調な業績を受け、上昇傾向は継続するか?

■注目銘柄
㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)

■注目理由
日本の金融持株会社。三菱東京UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行等を傘下に持つ。旧東京銀行の流れを組み国際業務で優位性を持つ。アメリカの地銀ユニオン・バンクやタイのアユタヤ銀行を海外子会社として有する。

平成28年3月期の親会社株主に帰属する当期純利益は9,500億円を目標としている。

平成27年3月期(平成26年4月1日~平成27年3月31日)における連結経営成績は、経常収益5兆6,384億円(前期比+8.9%)、経常利益1兆7,130億円(同+1.1%)、当期純利益1兆337億円(同+5.0%)となった。連結業務粗利益が前年度比+4,755億円の4兆2,290億円となったが、これは国内預貸金収益が減少した一方、海外貸出収益の増加や運用商品販売、投資銀行業務などの役務取引等利益の伸長に加え、アユタヤ銀行の連結化をおもな要因とするもの。営業費は海外事業にかかわる経費増加や消費増税に加え、アユタヤ銀行の連結化で前年度比+2,947億円の増加となった。
(出典:平成27年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結))

上記連結決算は5月15日に発表されたが、最終利益が1兆円を突破したのは日本企業ではトヨタ自動車(14年3月期で1兆8,231億円、15年3月期は2兆1,733億円)に次いで2社目。16年3月期の最終利益予想が9,500億円にとどまっているのは、経済情勢の不透明さが増すためとしている。

2月以降、株価は継続して右肩上がりで75日移動平均を上回っている。好調な業績を受け今後も上昇傾向は続くのではないか。

直近の株価はPER13倍、PBR0.8倍となっている。また1~3月期のGDPが前期比年率で2.4%成長と堅調だったことから、銀行セクターへの追い風になっているようだ。同社の株主還元への姿勢も高評価されており、上値追いが続く。高値更新に期待だ。
西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想

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