【買い】ワイヤレスゲート(9419)：堅調な業績推移を評価=戸松信博

堅調な業績推移を評価

独立系MVNO （ Mobile Virtual Network Operator （仮想移動体通信事業者）） の大手。ワイヤレス・ブロードバンドサービス関連事業を展開。

同社は、複数の公衆無線LAN事業者のWi-Fiスポット及び複数の通信事業者の通信網を用い、その無線通信を自社プラットフォームで統合してユーザーのニーズに応じた無線通信サービスを、主に家電量販店や携帯電話販売代理店等を通じて提供しています。

2015年12月期第1四半期の業績は、売上高が28.0％増の26億1800万円、営業利益が0.2％増の2億800万円、経常利益が0.5％増の2億800万円、純利益が3.6％増の1億3100万円となりました。通期予想は、売上高が37.0％増の124億7200万円、営業利益が69.9％増の13億5000万円、経常利益が70.8％増の13億4800万円、当期純利益が71.6％増の8億5600万円と2ｹﾀ増益の見通し。

主力のワイヤレス・ブロードバンド事業の会員数が順調に増加し、業績を引き上げました。今後も個人ユーザー向けのワイヤレス・ブロードバンド事業の安定成長持続に加えて、法人向けサービスの収益貢献が加わり、収益拡大が見込まれます。また「ワイヤレスゲート Wi-Fi+LTE SIMカード」のニーズが高まっており、新規会員の獲得を公衆無線ＬＡＮサービスからモバイルインターネットサービスにシフト。実際この分野での売り上げは33.0％増となっています。スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、ワイヤレス・ブロードバンドサービスの需要が引き続き拡大するとものと見られます。さらに、「SIMロック解除」が義務となりましたが、これによりSIMカードのニーズは多様化すると見られ、同社のSIMカードの種類拡充は業績拡大貢献に寄与すると思います。

同社は音声通話とデータ通信が可能なSIMカード「ワイヤレスゲートＷｉ－Ｆｉ＋ＬＴＥ音声通話プラン」を全国のヨドバシカメラ店舗と通販サイト「ヨドバシ・ドット・コム」で販売を開始しました。