米長期金利が高値更新のカギを握る=外為どっとコム総研 神田卓也
底堅さはキープ
東京市場のドル/円は、前日の流れを受け継いで123.30円目前まで上昇したが、前日高値(123.311円)を越えられずに反落した。
それでも下値は122.70円台にとどまり、売り一巡後は123.00円前後まで値を戻すなど、底堅さは維持している。
米長期金利がカギ
海外市場でも前日高値を越えて上値を伸ばせるかが焦点となるが、米長期金利の動向がそのカギを握る事になりそうだ。
昨日のNY市場では米経済指標が軒並み予想を上回った事で早期利上げ観測が再浮上したが、これを受けてドルが上昇した反面、ドル高を嫌気して株価と資源(原油)価格が下落したため、結果的に米国債利回りが低下した。
本日も利回りが低下するようだとドル/円の上値を抑制する可能性がある一方、利上げ観測に支えられて利回り上昇という「本来の反応」を取り戻せば、123円台後半まで上値を伸ばす可能性もあろう。国債利回りへの影響という観点から、米5年債入札(26:00)の結果にも注目しておきたい。
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