ドル円年初来高値更新!本格上昇開始か

著者:川島寛貴
投稿:2015/05/26 20:27

2007年7月以来の高値

本日、15時10分ごろドル円は122円を突破し、年初来高値(122.02円)を更新しました。これは2007年7月以来の値段になります。

昨日は英国と米国市場のが休場であったことから、勢いに欠けていました。しかし、本日のドル円相場は日本株の寄り付きとともに上昇し、日経平均が堅調であったことから堅調に推移。そして、日本株の引けと共にドル円はさらに上昇。
仕掛け的な買いが入り122円を突破したかと思えば、あっという間に122.20円まで上昇しました。そして、日本株のクローズの後に1時間足らずでドル円は1円の上昇し、高値は122.87円まで。

市場で話題となっていた、ミセスワタナベのドル売りの損切りを巻き込みながら上昇していったと思われます。
相場が一番動く時は、こういった損切りを巻き込みながら動くときです。ドル高への材料不足であっても、過熱感があったとしても損失が膨らんだトレーダーはポジションを損切りせざる得ません。

今回の上昇のキッカケは、個人投資家の損切り注文を狙ったものだと思われます。

今後のドル円のターゲットは?

さて、今後のドル円の上値の目途ですが、2007年6月18日に付けた124.10円を目指すものと考えられます。そこまで上昇すれば、5月末に設定されている125円のオプションまで強引に付けにいく可能性が出てきます。

逆に、この上昇が単なる122円の上にある損切り注文を狙った投機的な相場であれば、長くは上昇しないでしょう。時間的な目途としては、NYクローズでは122円を割り込んでいる可能性が高そうです。

しかし、大手FX会社のドル円のポジション比率はまだドル売り優勢となっています。今後上昇するとさらなる弾みがつくことが考えられますので、逆張りには注意が必要です。

まずは、素直にトレンドに乗ることを考えてみてはいかがでしょうか。
川島寛貴
株式会社IEYASU 代表取締役
配信元: 達人の予想