利益確定売りで一服、エネルギー不足を懸念

著者:冨田康夫
投稿:2015/05/25 23:52

26日の株式相場見通し

あすの東京株式市場は、現地25日にメモリアルデー(戦没者追悼記念日)の祝日で米株式市場が休場となることから、手掛かり材料不足のなか、きょうまで7日続伸の後だけに利益確定売りが先行し、日経平均株価は反落となりそうだ。

7日続伸で日経平均株価は合計843円の上昇となっているのに加え、サイコロジカルラインは、25日時点で11勝1敗と過熱感が増している。
市場関係者からは「米利上げ観測が高まったことで、外国為替市場で円安・ドル高が進行し一時、1ドル121円70銭台と円が下落したことを受け、比較的出遅れていた自動車、電機など輸出関連の主力銘柄中心に買いが優勢となった」との声が出ていた。
ただ、東証1部の売買代金は2兆1467億円と、4月27日(2兆846億円)以来、約1カ月ぶりの低水準となっており、エネルギー面での盛り上がりには欠けている。
25日の日経平均株価終値は、前週末比149円36銭高の2万413円77銭と7日続伸となった。

日程面では、衆院本会議で安全保障関連法案が審議入り、4月の企業向けサービス価格指数に注目。
海外では、米4月の新築一戸建て住宅販売、米3月のS&Pケース・シラー住宅価格指数が焦点となる。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想