米金利上昇のドル高推進力は?=外為どっとコム総研 神田卓

著者:神田卓也
投稿:2015/05/12 09:42

米金利上昇のドル高推進力は?

昨日のドル/円は、米長期金利の上昇に連れて120.10円台まで上値を伸ばした。

もっとも、長期金利の上昇については本日から始まる大型米国債入札(総額640億ドル)に対する警戒感というテクニカルな要因によるところが大きい。

本日の米3年債入札に向けて米長期金利が一段高となる事も考えられるが、インフレ期待や利上げ期待が高まっている訳ではない事から、ドル高の推進力としては割引いて考える必要があろう。

こうした中、本日のドル/円はボリンジャーバンド+2シグマ(20日)が位置する120.40円前後で上値が重くなりそうだ。

一方で、119円50-70円にかけて複数のチャートポイントが重なっているため底堅く推移する公算が大きい。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
配信元: 達人の予想