【買い】トヨタ自動車㈱(7203)8,200円を底にリバウンドか?= フェアトレード 西村剛

著者:西村剛
投稿:2015/05/09 13:48

8,200円は強力な支持線?

■注目銘柄
トヨタ自動車㈱(7203)

■注目理由
日本の自動車メーカー。豊田自動織機製作所の自動車部門が独立して誕生し、現在では毎年連結で20兆円以上の売り上げを計上する、単一メーカーとしては日本最大のマンモス企業。世界各地に拠点を有し、トヨタグループの中核を占める。TOPIX Core30の構成銘柄の一つ。

中期経営計画として、トヨタ・レクサスの販売台数を2010年3月期実績の729万台から750万台へ、連結営業利益1,475億円から1兆円程度(連結営業利益率5%)への引き上げ早期実現を目標としている。2015年販売計画は、グローバル販売台数918万台(国内販売145万台、海外販売773万台)、グローバル生産台数901万台(国内生産313万台、海外生産588万台)。

平成27年3月期第3四半期(平成26年4月1日~平成26年12月31日)における連結業績は、売上高20兆1,156億円(前年同期比+5.2%)、営業利益2兆1,148億円(同+13.9%)、税引前四半期純利益2兆3,556億円(同+16.5%)となった。営業利益の増加要因については、為替変動の影響が2,150億円、原価改善の努力が2,000億円、その他の要因が1,138億円としている。国内での販売台数は152万9,000台で前年同四半期連結累計期間に比べ11万3,000台の減少(△6.9%)、海外での販売台数は521万1,000台で同6万8,000台の増加(+1.3%)であった。
(出典:平成27年3月期 第3四半期決算短信〔米国基準〕(連結))

2014年度のグループ販売台数(ダイハツ工業と日野自動車含む)は前年度比+0.3%の1,016万8,000台となり3年連続で過去最高を更新したが、ライバルの独フォルクスワーゲングループが中国で販売台数を伸ばし1,018万5,000台とトヨタを抜き去った。トヨタは中国やメキシコで新工場建設を計画するなど生産能力増強を決めているが、増産効果が現れるのは数年後になる見通し。
(出典:4月23日時事ドットコムニュース)

4月以降は軟調な推移が続いているが、8,200円を支持線とした反発が4/1と4/20のように2度続いた。直近価格の連続下落で8,200円まで近づいており、値固めが続いているように見える。5月に入ってからのリバウンドに期待だ。

直近の株価はPER12.30倍、PBR1.52倍となっている。

-----5月29日追記-----
5月14日に底値をつけて以来、堅調な推移に。1ドル=123円台への円安化もあいまって、為替メリットへの意識を集めているようだ。採算の好転が期待できる。
西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想

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