自律反発に期待感、好業績見通しを評価

著者:冨田康夫
投稿:2015/05/08 20:56

来週(11~15日)の株式相場見通し

来週の東京株式市場は、15年3月期決算と16年3月期業績見通しの発表が終盤を迎えることから、連日大量に発表されるその内容を吟味しながらの神経質な相場展開となりそうだ。日本時間今夜発表される4月の米雇用統計の影響は避けられないものの、日経平均株価は4月23日の年初来高値から7日の取引時間中の安値まで994円と1000円近く下落したことから、来週も自律反発の動きに期待が高まる。日経平均株価の想定レンジは、1万9100~1万9700円とする。

市場関係者からは「16年3月期の企業側の業績見通しが、かなり控えめであることは織り込まれてきている。8日の相場では、好業績見通しを公表した銘柄への株価の反応が良好となってきたことに注目したい」との見方が出ていた。

日程面では、3月の景気動向指数、(12日)、3月の国際収支、4月の景気ウォッチャー調査(13日)、4月のマネーストック、4月の都心オフィス空室率(14日)、4月の国内企業物価指数、4月の消費者態度指数(15日)に注目したい。
海外では、ユーロ圏財務相会合(11日)、米4月の財政収支(12日)、米4月の小売売上高、独1~3月期のGDP、ユーロ圏1~3月期のGDP(13日)、米4月の生産者物価指数(14日)、米4月の鉱工業生産・設備稼働率(15日)が焦点となる。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想