母の日ギフトは多様化、花以外のスイーツ、美容家電など拡大

著者:冨田康夫
投稿:2015/05/07 17:21

美容家電業界に脚光集まる

5月の第2日曜日、今年は10日が「母の日」に当たる。昔から母の日のプレゼントと言えばカーネーションに代表される生花が定番。生命保険会社や大手流通グループなどの市場調査によると、約2000億円市場とされる母の日関連の記念日消費市場の約半分は生花が占めている。ただ、スイーツなどの食品や美容家電などの家電製品、衣料品・アクセサリーなどの需要も拡大している。

日本の生花市場にとって母の日は、年間需要の10%を占める重要なイベント。北は北海道から南は沖縄まで日本全国約4300軒の花店の配達ネットワークである「花キューピット」を運営する花キューピット協同組合と住友商事<8053>(出資比率19%)が合弁会社として設立したのがインターネット花キューピットだ。このほか生花関連では、日本最大の花き卸売市場の大田花き<7555>、生花祭壇の企画提案・作成・設営、生花の卸・物流事業を2本柱として手掛けているビューティ花壇<3041>に注目。

スイーツの例として、モロゾフ<2217>はアーモンドケーキなどを詰め合わせた「母の日スイーツコレクション」を限定販売している。また、高島屋<8233>は、約180種類をそろえたフラワーギフトをはじめ、義理のお母さん向けの老舗ブランド銘菓なども取りそろえている。海洋性コラーゲン主成分の化粧品の製造・販売を主力とするドクターシーラボ<4924>は、多機能超音波美顔器や、美顔ローラーも手掛ける。

◆主な母の日消費関連銘柄
 銘柄<コード>     営業増益率    株価     PER
モロゾフ<2217>      0.4     384   37.6
ビューティ花壇<3041>  5.3倍     291   24.5
DR.シーラボ<4924>  13.2    4500   20.7
大田花き<7555>    ▼24.4     898   32.4
住友商<8053>     ▼79.6  1418・5      ―
高島屋<8233>       6.2    1120   16.8
※株価は30日終値(単位:%、円、倍)
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想