米雇用統計前に手控え、決算内容に厳しい反応続く

著者:冨田康夫
投稿:2015/05/03 15:59

来週の株式相場見通し

来週(7~8日)の東京株式市場は、大型連休明けの2日間のみ。国内市場が休場中の3日間の海外市場の動きが反映されることになる。また、週末8日夜発表の米4月の雇用統計を前に、買い手控えムードが強まりそうだ。日経平均株価の想定レンジは1万9200~1万9700円とする。

1日の東京株式市場は、前日の日経平均株価が538円安と今年最大の下落幅となったにもかかわらず、自律反発の動きは乏しく日経平均株価終値は、前日比11円62銭高の1万9531円63銭と小幅反発にとどまった。
さらに、東証株価指数(TOPIX)は続落で、東証1部の値下がり銘柄数は1431に達し、値上がりは353(変わらずは98銘柄)にとどまっており、地合い好転の兆しは見えていない。

また、予想外の16年3月期営業減益見通しを公表した富士通<6702>が一時ストップ安まで売り込まれるような市場の反応の厳しさが、今後の決算発表に対しても続く可能性を覚悟しなければならない。
 
日程面では、4月のマネタリーベース(7日)、4月7~8日開催の日銀金融政策決定会合議事要旨(8日)に注目。
海外では、英総選挙、英中央銀行金融政策委員会(7日)、米4月の雇用統計、中国4月の貿易収支(8日)が焦点になる。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想