5日連休を前に手控え、自律反発は限定的か

著者:冨田康夫
投稿:2015/04/30 21:08

あす1日の株式相場見通し

あす(1日)の東京株式市場は、きょうの全般急落相場の後を受けて、その後遺症が予想されることに加え、翌日からの5連休を控えて、大幅下落の反動による自律反発の買いは限定的となりそうだ。

きょうの急落で、日経平均株価は25日移動平均線(1万9700円=30日)を下回り、あすにも20日につけた取引時間中の安値1万9474円を下に抜けると、短期的な上昇トレンドが崩れて、調整色がさらに強まることになる。

30日の東京株式市場は、前日の欧米株安を受けて急落、日経平均は500円を超える下げで今年最大の下落幅となった。日経平均株価終値は、前営業日比538円94銭安の1万9520円01銭と急反落した。ただ、東証1部の売買代金は3兆4727億円と、SQ(特別清算指数)算出日を除くと今年最高に膨らんだ。

日程面では、3月の消費者物価指数・家計調査・完全失業率・有効求人倍率・毎月勤労統計速報値、4月の新車販売台数、携帯電話のSIMロック解除が義務化に注目。
海外では、米4月のISM製造業景況指数、中国が預金保険制度導入、ミラノ国際博覧会開幕(~10月31日)が焦点になる。

野村不HDがメガロスに公開買い付け実施、TOB価格2000円

野村不動産ホールディングス<3231>は30日の取引終了後、メガロス<2165>の完全子会社化を目指し同社へのTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。
TOB価格は1株2000円。買い付け予定株数は192万9192株。買い付け期間は5月1日から6月16日まで。買い付け予定株数の上限と下限は定めておらず、メガロス株は上場廃止となる見込み。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想