<株式トピックス>
28日の東京株式市場は、主力株中心に買い戻され、日経平均株価終値は、前日比75円63銭高の2万58円95銭と3日ぶり反発した。東証1部の売買代金は2兆8658億円と膨らんだ。
昨日市場で話題となったのは、東京エレクトロン<8035>の急落とファナック<6954>の堅調だった。この日の東証1部の売買代金1位と2位を占める大商いとなった。
東エレクの株価は一時、前日比1199円(15.6%)安の6498円と年初来安値を更新し、終値は同1140円安の6557円と急落した。27日に米半導体製造装置メーカー大手、アプライド・マテリアルズとの経営統合を取りやめると発表したことが、失望売りを呼んだ。同時に自社株買いと増配を発表したものの、この日の株価は大幅安となった。
経営統合の撤回を受け、証券会社からの評価引き下げも相次いだ。野村証券ではレーティングを「ニュートラル(中立)」から「リデュース(弱気)」に、目標株価を8091円から5751円へそれぞれ引き下げた。同証券はリポートで「同社株には、米アプライドとの経営統合で経営効率化への期待が膨らんでいたほか、米国半導体業界のバリュエーションで株価が評価されてきたが、これらの期待がはく落した」と指摘している。
一方、ファナックは27日取引終了後、株主還元方針について、配当性向を従来の30%から60%に引き上げ、今後5年間、平均総還元性向80%の範囲内で、機動的に自己株式を取得すると発表した。自己株式の保有は発行済み株式総数の5%を上限とし、超過する部分は原則として毎期消却するとしている。同時に発表した16年3月期の連結業績予想は、売上高6801億円(前期比6.8%減)、営業利益2646億円(同11.2%減)と極めて保守的な予想を公表したものの買いが優勢となった。
両社とも日経225種採用で寄与度の高い銘柄だけに、日経平均株価への影響度にも関心が集まった。東エレクは44円強のマイナス寄与、逆にファナックは34円強のプラス寄与となった。
昨日市場で話題となったのは、東京エレクトロン<8035>の急落とファナック<6954>の堅調だった。この日の東証1部の売買代金1位と2位を占める大商いとなった。
東エレクの株価は一時、前日比1199円(15.6%)安の6498円と年初来安値を更新し、終値は同1140円安の6557円と急落した。27日に米半導体製造装置メーカー大手、アプライド・マテリアルズとの経営統合を取りやめると発表したことが、失望売りを呼んだ。同時に自社株買いと増配を発表したものの、この日の株価は大幅安となった。
経営統合の撤回を受け、証券会社からの評価引き下げも相次いだ。野村証券ではレーティングを「ニュートラル(中立)」から「リデュース(弱気)」に、目標株価を8091円から5751円へそれぞれ引き下げた。同証券はリポートで「同社株には、米アプライドとの経営統合で経営効率化への期待が膨らんでいたほか、米国半導体業界のバリュエーションで株価が評価されてきたが、これらの期待がはく落した」と指摘している。
一方、ファナックは27日取引終了後、株主還元方針について、配当性向を従来の30%から60%に引き上げ、今後5年間、平均総還元性向80%の範囲内で、機動的に自己株式を取得すると発表した。自己株式の保有は発行済み株式総数の5%を上限とし、超過する部分は原則として毎期消却するとしている。同時に発表した16年3月期の連結業績予想は、売上高6801億円(前期比6.8%減)、営業利益2646億円(同11.2%減)と極めて保守的な予想を公表したものの買いが優勢となった。
両社とも日経225種採用で寄与度の高い銘柄だけに、日経平均株価への影響度にも関心が集まった。東エレクは44円強のマイナス寄与、逆にファナックは34円強のプラス寄与となった。