重要日程にらみで手控え、日米首脳会談に関心集まる

著者:冨田康夫
投稿:2015/04/24 20:46

来週の東京株式市場見通し

 来週の東京株式市場は、「昭和の日」の祝日を挟んで4日間の営業となる。来週は、日米首脳会談、FOMC、日銀金融政策決定会合、3月の鉱工業生産指数など重要日程が相次ぐなか、これらの内容を見極めたいとの姿勢から買い手控えムードが強まりそうだ。また、本格化する16年3月期の業績見通し公表で、保守的な予想が示されることへの懸念も強まっている。

 日経平均株価の想定レンジは1万9700~2万200円と見込まれ、2万円を挟んで強弱観が際立つ展開となりそうだ。

 日銀金融政策決定会合について、市場では「現状維持」との見方が多いものの、今週前半一部に浮上した「量的緩和期待」を手掛かりに買い進んだ経緯があるだけに、内容次第では波乱展開も予想される。また、日米首脳会談に関連して環太平洋経済連携協定(TPP)交渉の帰趨にも関心が集まっており、株式市場にも影響を与えそうだ。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想