フリークアウトが急反落、１５年９月期業績予想を下方修正で失望感

　フリークアウト<6094.T>が急反落。２０日の取引終了後、１５年９月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の４０億円から４５億円（前期比３９．５％増）へ上方修正した一方、営業利益を同４億円から１億１０００万円（同４２．５％減）へ、純利益を同２億６００万円から９０００万円（同８２．３％増）へ下方修正したことが嫌気されている。ＲＴＢ経由のディスプレー広告だけでなく、ネイティブ広告などの新たなサービスに注力していることや、Ｍ．Ｔ．Ｂｕｒｎの連結子会社化で売上高は計画を上回るが、ＲＴＢ経由のディスプレー広告に比べて仕入率の高い新たなサービスの売上高の比重が高まることや、広告配信プラットフォームの開発および営業にかかる人件費などが計画を上回ることが利益を圧迫する。アドテクノロジー市場の拡大で成長期待が高かっただけに、失望感も強いようだ。
　なお、同時に発表した第２四半期累計（１０～３月）決算は、売上高２１億７０００万円（前年同期比３３．７％増）、営業利益１億５８００万円（同２．７％増）、純利益１億７００万円（同７１．９％増）だった。
　また、あわせて自社株買いを発表したが、これに対する市場の反応は限定的のようだ。１１万株（発行済み株式数の１．７４％）、２億９０００万円を上限としており、取得期間は４月２１日から４月３０日まで。

フリークアウトの株価は９時４０分現在２５８３円（▼６２２円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）