2000年4月17日以来約15年ぶり
10日の東京株式市場は、前日の欧米株式市場の堅調や外国為替市場での円安・ドル高進行を好感して買い先行のスタート。寄り付き直後の9時7分に日経平均株価は、前日比68円高の2万6円まで買い進まれ、2万円の大台に乗せた。取引時間中の2万円台の回復は、2000年4月17日以来約15年ぶりのこと。
日経平均株価が2万円の大台に乗せた背景としては、企業業績の改善と、その好業績を反映した賃金引き上げや、増配など株主還元の積極化がある。さらに、設備投資拡大に伴う資金の好循環などもあげられる。こうした企業業績向上を牽引しているのが、異次元とされる金融緩和策継続によってもたらされた外国為替市場での円安進行や、原油価格低下に伴う大幅な採算の改善だ。市場関係者からは「目標達成感から目先的な調整場面は想定されるものの、中期的な視野に立てば2万円は通過点に過ぎず、夏場にかけてジリ高歩調が続きそうだ」との声がきかれた。
今後の株価を展望するには、業績動向に留意しなければならない。今月下旬から発表が本格化する16年3月期の業績見通しは、全業種(除く金融)の最終利益の増益率が15%増程度と見込まれる。16年3月期の日経平均株価の1株利益を1400円と想定した場合、PER16倍で2万2400円、同17倍で2万3800円程度まで買い進まれる可能性があり、市場関係者からは「年内に2万4000円乗せも」との声もあがっている。
さらに、日経平均株価の当面の上値目標としては、歴史的な視野に立って、約4半世紀前の1989年12月の過去最高値3万8915円から、2009年3月のバブル後最安値7054円(終値ベース)までの押し幅の半値戻し水準に相当する2万3000円水準の奪回が現実味を帯びてきた。
日経平均株価が2万円の大台に乗せた背景としては、企業業績の改善と、その好業績を反映した賃金引き上げや、増配など株主還元の積極化がある。さらに、設備投資拡大に伴う資金の好循環などもあげられる。こうした企業業績向上を牽引しているのが、異次元とされる金融緩和策継続によってもたらされた外国為替市場での円安進行や、原油価格低下に伴う大幅な採算の改善だ。市場関係者からは「目標達成感から目先的な調整場面は想定されるものの、中期的な視野に立てば2万円は通過点に過ぎず、夏場にかけてジリ高歩調が続きそうだ」との声がきかれた。
今後の株価を展望するには、業績動向に留意しなければならない。今月下旬から発表が本格化する16年3月期の業績見通しは、全業種(除く金融)の最終利益の増益率が15%増程度と見込まれる。16年3月期の日経平均株価の1株利益を1400円と想定した場合、PER16倍で2万2400円、同17倍で2万3800円程度まで買い進まれる可能性があり、市場関係者からは「年内に2万4000円乗せも」との声もあがっている。
さらに、日経平均株価の当面の上値目標としては、歴史的な視野に立って、約4半世紀前の1989年12月の過去最高値3万8915円から、2009年3月のバブル後最安値7054円(終値ベース)までの押し幅の半値戻し水準に相当する2万3000円水準の奪回が現実味を帯びてきた。