中古スマホが人気、格安ＳＩＭと両輪で存在感

中古スマホの関連銘柄

　中古スマートフォンを購入するユーザーが増えている。この流れを受けて大手ＰＣ量販店や中古販売店、ネット通販を中心に端末の買い取りや販売を強化する動きにあり、端末販売で新たな市場を形成している。

　中古スマホへのニーズが高まっている背景には、ＭＶＮＯ（仮想移動体通信事業者）による格安ＳＩＭの普及が挙げられる。大手キャリアは各種割引サービスを利用しても月額６０００円超の費用が発生することから、コストを意識するユーザーが月額１０００～２０００円程度で利用できる各安ＳＩＭへシフト、その際に高機能な中古端末を購入するケースが増えている。

　ＭＶＮＯは格安ＳＩＭとともに独自端末の品ぞろえを強化しているが、大手キャリアが提供するような高性能端末を現状ではそろえておらず、米アップル社のｉＰｈｏｎｅのような世界的にも高いブランド力を誇る端末が中古端末でも人気を集めている。

　中古端末に関しては、独自の買い取りシステムを確立し、人気機種の品ぞろえを充実させている量販店が存在感を示している。ビックカメラ＜3048＞傘下でＰＣショップを展開するソフマップは「ビックカメラオリジナルＳＩＭカード」の提供とともに中古スマホをネット通販と店頭の両面で販売を手掛ける。また、ブックオフコーポレーション＜3313＞は中古携帯電話売買の新ブランド「スマ　ＯＦＦ」を開始、カカクコム＜2371＞は「中古携帯プラザ」の販売サイトを展開している。

◆中古スマホの関連銘柄

ビックカメラ＜3048＞　傘下のソフマップが中古販売に注力
ブックオフ＜3313＞　　「スマ　ＯＦＦ」のブランドで販売
カカクコム＜2371＞　　「中古携帯プラザ」でサイト販売
ゲオＨＤ＜2681＞、ＮＴＴ＜9432＞　　ゲオとＮＴＴ傘下のＮＴＴコミュニケーションズが提携して「ゲオ×ＯＣＮ　ＳＩＭ」を展開、新品スマホや中古スマホを組み合わせたサービスを行う