米国株上昇でリスクオン・・・・・

ドル円は120円台回復も・・・・・

　先週金曜日発表の米雇用統計では、非農業部門雇用者が12.6万人増と、予想の24.5万人増を大幅に下回ったものの、失業率は5.5%と予想通りで、平均時給は+0.3%で予想の+0.2%を上回っていました。

　この為、ＦＲＢの早期利上げ観測は一段と後退。中長期債金利は大幅に低下し、ＦＦ金利先物等は、早くても10月や12月ＦＯＭCまで利上げが行われないと織り込み始めています。

　一方、非農業部門雇用者が下振れしたものの、雇用情勢全体としては比較的堅調である為、米経済の先行きに関しては巡航速度での成長継続が期待され、一方で利上げが先送りされる事は、株式市場にとっては、非常に好ましい状況と映った様です。

　この為、ＮＹダウは3桁の上昇となり、ナスダック総合指数も4,900ポイントの大台を回復。こうなると、リスクオンと云う事になりますから、円は対ドルでは売られ易くなります。その一方、雇用統計発表後にユーロが急伸していた為、ユーロドルも昨日急反落してしまい、リスクオンにも関わらず、ユーロ円も下落する、通常とは異なったパターンの動きも見られました。今日も株価が堅調な地合いを維持できれば、ドル円は120円台回復をトライする動きとなりそうです。