日本ラッドが急反落、マイナス要因重なり１５年３月期業績と配当予想の下方修正

　日本ラッド<4736.T>が急反落し、一時、前日比５１円（１３．５％）安の３２６円まで売られる場面があった。３０日の取引終了後に、１５年３月期連結業績見通しについて、売上高を従来予想の４０億３００万円から３０億５９００万円（前期比１７．７％減）へ、営業損益を同５６００万円の黒字から２億９７００万円の赤字（前期１１００万円の黒字）へ、最終損益を１０００万円の赤字から５億４０００万円の赤字（同１億１７００万円の黒字）へ大幅下方修正したことが嫌気されている。システムソリューション事業で、第４四半期に予定していた医療機関向けシステム商材受注が翌年度に繰り越しとなったほか、プロダクトマーケティング事業でもマルチスクリーンディスプレーの商談延期や、組み込み系ビジネスの検収繰り延べ、さらにビッグデータビジネスでの大口失注などのマイナス要因が重なったことが要因。また、ネットワーク事業での排熱型データセンター構築費用の減価償却費が依然として重い負担となっていることも足かせとなったとしている。
　同時に、従来５円を予定していた１５年３月期の期末一括配当を無配（前期５円）にすると発表しており、これもネガティブにとらえられている。

日本ラッドの株価は１１時１分現在３４０円（▼３７円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）