ＯＳＧに買い先行、好業績・キャッシュリッチで再脚光

　ＯＳＧ<6136.T>に買いが先行、昨年来高値更新を目前にとらえている。国際会計基準を採用する企業が増加傾向を強めるなか、日本企業によるＭ＆Ａの動きにスポットが当たっている。そのなか、金融資産を豊富に抱えるキャッシュリッチ銘柄は買収戦略上、相対的な優位性を発揮する。「同社は今年１月末時点でＥＢＩＴＤＡレシオを使ったスクリーニングで上位」（市場関係者）にあり、再評価されているようだ。
　業績も好調、めねじ加工工具（タップ）のトップメーカーで今１５年１１月期業績は営業利益段階で前期比１２％増の１９５億円と２ケタ増益見通しにある。航空機向けに炭素繊維複合強化材やチタンなど難削材の加工で強みを発揮するダイヤモンドドリルが好調で収益を牽引している。「コーティング処理など生産ライン強化に投じる資金を今期は前期実績の７３億円から９０億円に引き上げるなど設備投資にも余念がない」（業界担当アナリスト）ことから、中期成長に対する期待も高まっている。

ＯＳＧの株価は１３時２５分現在２３０５円（△２２円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）