ネット広告費が1兆円突破、スマホ普及で関連企業に追い風

著者:冨田康夫
投稿:2015/02/27 17:26

新しいテクノロジーを活用した広告配信が浸透

 電通<4324>は24日、2014年の国内総広告費(推定)が前年比2.9%増の6兆1522億円になったと発表。3年連続で前年実績を上回り、6年ぶりに6兆円台を回復した。

 媒体別では、インターネット広告費が同12.1%増の1兆519億円と大きく伸び、初めて1兆円を突破。スマートフォンの普及が進んだことに加え、動画配信や新しいテクノロジーを活用した広告配信が浸透してきたことが寄与した。成長が目立つ分野としては、アフィリエイト広告(成果報酬として広告費用が発生)や、DSP広告(広告主側からみた広告効果の最大化を支援するシステム)があり、これらを手掛ける企業が注目される。

 ファンコミュニケーションズ<2461>は、アフィリエイト広告サービス「A8.net」や「Moba8.net」を運営。

 アドウェイズ<2489>は、スマホアプリ向け広告「AppDriver」や携帯電話向け広告「Smart-C」を中心にネット広告を総合的に提供。

 フルスピード<2159>は、インターネット広告代理店事業と、アフィリエイト・サービス・プロバイダーやDSP広告といったアドネットワーク事業が2本柱。

 また、サイバーエージェント<4751>やVOYAGE GROUP<3688>、フリークアウト<6094>などもマークしておきたい。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想