FRB、目下の政策スタンスは・・・“バブルの温存”
24日・25日と両日にわたって行われたイエレンFRB議長による議会証言(上院・下院)において、利上げを急がない“中立”姿勢を示したこともあり、マーケットの流れは一時株高・ドル安に。
注目された「忍耐強く(be patient)」という文言をFOMC声明文の中で削除するのか、またそのタイミングがいつになるのかといったことに対する明言を避け、いわばマーケットに言質を取られることなく、ファジーな発言に終始したことは評価されるべき。
と言うのも、現在のマーケットの主流になりつつなるアルゴリズム取引や高速取引において、政策当局者の発するワードにヒットするようなプログラミング設定がなされており、2013年5月に発生したバーナンキ・ショックの二の舞だけは避けたいというイエレン議長の慎重姿勢が今回の証言内容にも見え隠れします。
いずれにしても、FRBの目下の政策スタンスは“バブルの温存”。
NYダウ平均株価は、いわゆる“ブブカ相場”さながらの最高値を更新し、POMO(パーマネント・オープン・マーケット・オペレーション。恒久公開市場操作。) という人工的な高値演出(官製相場)であるという状況認識だけは怠らないようにすべき。国内経済指標や外部要因によっては、再度ローレンス・サマーズの「長期停滞論」が台頭してくることも考慮に入れつつ、いついかなる状況下においても“ブラックスワン”が登場する可能性があることを視野に入れておくべきと考えます。
注目された「忍耐強く(be patient)」という文言をFOMC声明文の中で削除するのか、またそのタイミングがいつになるのかといったことに対する明言を避け、いわばマーケットに言質を取られることなく、ファジーな発言に終始したことは評価されるべき。
と言うのも、現在のマーケットの主流になりつつなるアルゴリズム取引や高速取引において、政策当局者の発するワードにヒットするようなプログラミング設定がなされており、2013年5月に発生したバーナンキ・ショックの二の舞だけは避けたいというイエレン議長の慎重姿勢が今回の証言内容にも見え隠れします。
いずれにしても、FRBの目下の政策スタンスは“バブルの温存”。
NYダウ平均株価は、いわゆる“ブブカ相場”さながらの最高値を更新し、POMO(パーマネント・オープン・マーケット・オペレーション。恒久公開市場操作。) という人工的な高値演出(官製相場)であるという状況認識だけは怠らないようにすべき。国内経済指標や外部要因によっては、再度ローレンス・サマーズの「長期停滞論」が台頭してくることも考慮に入れつつ、いついかなる状況下においても“ブラックスワン”が登場する可能性があることを視野に入れておくべきと考えます。