糖尿病治療薬で日本メーカーが強みを発揮
世界の糖尿病関連団体でつくる国際糖尿病連合(IDF)によると、2014年の世界の糖尿病人口(20~79歳)は3億8670万人に達している。糖尿病人口は爆発的に増え続けており、有効な対策を施さないと35年には5億9200万人に達する見込みと警告している。経済成長に伴い中国やインド、アフリカでも年々深刻化しており、欧米では糖尿病や肥満の対策として糖分を多く含んだ清涼飲料などに課税する動きも出始めている。
ただ一方で、糖尿病人口の約80%は中低所得層であることも事実。低所得層は、高カロリーで栄養バランスの悪いジャンクフードなど不健康な食習慣に陥りがちなうえに、金銭面の制限から効果的な治療を受けられないケースも多い。
糖尿病治療薬では日本メーカーが強みを発揮。現在最も注目を集めているのは、アステラス製薬<4503>が14年4月から販売をスタートしている国内初のSGLT-2阻害剤の「スーグラ」だ。SGLT-2阻害剤は、腎臓でのグルコース再吸収を担うSGLT-2を選択的に阻害することで血液中の過剰な糖を尿中に排出する新しい作用の薬剤だ。クレディスイス証券では、「スーグラ」のピーク時年商を300億円と試算している。
このほか、ブリストル・マイヤーズが開発したSGLT-2阻害剤「フォシーガ」を小野薬品工業<4528>が14年5月から販売をスタートしている。また、大正製薬ホールディングス<4581>は、ノバルティスファーマの「ルセフィ」の販売を担当。鳥越製粉<2009>は、血糖値の気になる消費者向けに低糖質めんミックス3種類を発売している。
◆主な糖尿病対策関連銘柄
銘柄(コード) 今期営業利益率 株価 PER
鳥越粉<2009> 6.0 698 17.6
アステラス薬<4503> 12.7 1831 26.2
小野薬<4528> ▼42.9 1万1470 101.3
大正薬HD<4581> ▼30.4 7830 26.4
ただ一方で、糖尿病人口の約80%は中低所得層であることも事実。低所得層は、高カロリーで栄養バランスの悪いジャンクフードなど不健康な食習慣に陥りがちなうえに、金銭面の制限から効果的な治療を受けられないケースも多い。
糖尿病治療薬では日本メーカーが強みを発揮。現在最も注目を集めているのは、アステラス製薬<4503>が14年4月から販売をスタートしている国内初のSGLT-2阻害剤の「スーグラ」だ。SGLT-2阻害剤は、腎臓でのグルコース再吸収を担うSGLT-2を選択的に阻害することで血液中の過剰な糖を尿中に排出する新しい作用の薬剤だ。クレディスイス証券では、「スーグラ」のピーク時年商を300億円と試算している。
このほか、ブリストル・マイヤーズが開発したSGLT-2阻害剤「フォシーガ」を小野薬品工業<4528>が14年5月から販売をスタートしている。また、大正製薬ホールディングス<4581>は、ノバルティスファーマの「ルセフィ」の販売を担当。鳥越製粉<2009>は、血糖値の気になる消費者向けに低糖質めんミックス3種類を発売している。
◆主な糖尿病対策関連銘柄
銘柄(コード) 今期営業利益率 株価 PER
鳥越粉<2009> 6.0 698 17.6
アステラス薬<4503> 12.7 1831 26.2
小野薬<4528> ▼42.9 1万1470 101.3
大正薬HD<4581> ▼30.4 7830 26.4