植物工場技術関連銘柄
環太平洋経済連携協定(TPP)参入に伴う農業生産の効率化や、農業関連技術の向上を背景として、安全な農作物を安定的に供給する植物工場が飛躍期を迎えている。植物の生育に必要な光や温度、湿度、水分などを人工的に制御して植物を栽培する施設園芸のうち、高度な環境制御と生育予測を行うことで、年間を通して計画生産が可能な栽培施設のことを指す。
最大のメリットは、天候や季節の影響をほとんど受けずに、安定的かつ計画的に植物を生産できること。また、施肥条件や照明などを制御することで種まきから収穫までの期間を短縮化できるため、レタスなら年間15~20回の収穫が可能となり、土地面積当たりの年間生産性は露地栽培の100倍以上も可能だ。さらに、無農薬栽培で安全な植物が生産可能であることもメリットだ。
関連技術を担当する個別銘柄では、プラントでの温度制御に強いチノー<6850>が、植物工場に適した計測器を開発するほか、効率的に生育する制御システムの開発に向けたデータの収集を行う。岩崎電気<6924>は、植物工場向けにLEDなどの光源を製造しており、照明装置や殺菌、空調管理設備などを含む植物工場向けシステムの販売を開始している。安川電機<6506>は、野菜栽培ベンチャーと組んで完全自動化の植物工場を開発し、2016年度にも販売を開始する。モーターやロボットの制御技術を使い収穫・出荷までの作業を自動化する。ミクニ<7247>は、農産物の生産工場を制御するさまざまな機器類・設備の開発や管理ノウハウを生かし、ベビーリーフの大規模有機栽培と販売で国内トップシェアのアグリベンチャー企業、「果実堂」とともに、土耕栽培を基軸とする事業化を目指す。
◆主な植物工場技術関連銘柄
銘柄<コード> 今期営業増益率 株価 PER
安川電<6506> 22.6 1499 16.1
チノー<6850> 47.9 1178 22.8
岩崎電<6924> 2.6 228 10.5
ミクニ<7247> ▼2.9 421 5.9
最大のメリットは、天候や季節の影響をほとんど受けずに、安定的かつ計画的に植物を生産できること。また、施肥条件や照明などを制御することで種まきから収穫までの期間を短縮化できるため、レタスなら年間15~20回の収穫が可能となり、土地面積当たりの年間生産性は露地栽培の100倍以上も可能だ。さらに、無農薬栽培で安全な植物が生産可能であることもメリットだ。
関連技術を担当する個別銘柄では、プラントでの温度制御に強いチノー<6850>が、植物工場に適した計測器を開発するほか、効率的に生育する制御システムの開発に向けたデータの収集を行う。岩崎電気<6924>は、植物工場向けにLEDなどの光源を製造しており、照明装置や殺菌、空調管理設備などを含む植物工場向けシステムの販売を開始している。安川電機<6506>は、野菜栽培ベンチャーと組んで完全自動化の植物工場を開発し、2016年度にも販売を開始する。モーターやロボットの制御技術を使い収穫・出荷までの作業を自動化する。ミクニ<7247>は、農産物の生産工場を制御するさまざまな機器類・設備の開発や管理ノウハウを生かし、ベビーリーフの大規模有機栽培と販売で国内トップシェアのアグリベンチャー企業、「果実堂」とともに、土耕栽培を基軸とする事業化を目指す。
◆主な植物工場技術関連銘柄
銘柄<コード> 今期営業増益率 株価 PER
安川電<6506> 22.6 1499 16.1
チノー<6850> 47.9 1178 22.8
岩崎電<6924> 2.6 228 10.5
ミクニ<7247> ▼2.9 421 5.9