機能性表示食品、規制緩和で今春登場、「第3の健康食品」に

著者:冨田康夫
投稿:2015/02/06 18:34

新たな「第3の健康食品」が誕生

 食品表示の新制度が今春からスタートする。これに伴い、食品の成分が体にどう良いかを示した「機能性表示食品」が近く店頭に並ぶことになる。

 これまで食品の機能性表示は「特定保健用食品(トクホ)」と「栄養機能食品」に認められてきた。そこへ規制緩和により、例えば「免疫強化」といった表示を、科学的根拠を立証した論文や製品情報を消費者庁に提示したうえで、企業の自己責任で表示できる新たな「第3の健康食品」が誕生する。この規制緩和を受け、食品関連業界には強い追い風が吹くとの期待が出ている。

 例えば、健康食品・サプリメントを手掛けるファンケル<4921>小林製薬<4967>サントリー食品インターナショナル<2587>などは同関連の有力関連銘柄だ。

 機能性ヨーグルトが人気の明治ホールディングス<2269>のような企業も、より明確に機能性が表示できることになる。

 また、ツルハホールディングス<3391>クスリのアオキ<3398>などドラッグストアも売り上げ拡大の可能性がある。

 ファーマフーズ<2929>のような機能性食品素材の提供企業にも、活躍余地が膨らむことになりそうだ。

◆食品表示の規制緩和関連銘柄

 銘柄<コード>       内容

日清粉G<2002.T>     健康食品
明治HD<2269>     機能性ヨーグルト
サントリーBF<2587>  健康食品
AFC-HD<2927>   健康食品の製造
ファーマF<2929>    機能性食品素材
ユーグレナ<2931>    健康食品
ケンコーコム<3325>   健康食品の通販
ツルハHD<3391>    ドラッグストア
クスリのアオキ<3398>  ドラッグストア
日水薬<4550>      健康食品
ファンケル<4921>    健康食品
小林製薬<4967>     健康食品
フロイント産業<6312>  栄養補助食品の製造
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想