早めの花粉症を警戒

著者:冨田康夫
投稿:2015/01/12 19:16

対策関連製品の需要も前倒しに

日本列島は、全国的に例年比べて早期に強い寒気に見舞われている。ただ、日本気象協会が先日発表した「2015年花粉飛散予測の第2報」で、「15年春のスギ花粉の飛散開始は、例年より早いところが多い」としている。15年春のスギ花粉の飛散開始は、西日本と東日本は例年より早く、北日本は例年並みとしている。スギ花粉は飛散開始と認められる前から、わずかな量が飛び始めるため、2月上旬に飛散開始が予想される九州・四国・東海・関東地方などでは、1月下旬頃には花粉対策を始めることを勧めている。

鳥居薬品<4551>は減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬「シダトレン スギ花粉舌下液」を10月8日から販売しており、今回初めて本格需要期を迎える。シダトレンは、舌下に投与するため、注射による痛みもなく自宅で治療ができるのが特徴。

ジェイアイエヌ<3046>は、花粉を最大98%カットする「JINS 花粉CUT」(11月末時点で累計販売50万本)のハイエンドモデルとなるパーフェクトフィットタイプを来年1月15日から新発売する。ロート製薬<4527>は、花粉対策のスタンダードな目薬として定着している「アルガード」ブランドから13日に花粉症の低年齢化に対応し「アルガード こどもクリア」を新発売した。象印マホービン<7965>は、花粉・ホコリセンサーを搭載した空気清浄機を販売している。フマキラー<4998>は鼻腔で花粉の吸入を防止するクリーム「花粉 鼻でブロック」を販売している。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想