大塚HD,米製薬を買収 直近高値を抜けるかがポイント

著者:藤本誠之
投稿:2014/12/03 09:07

日経新聞半歩先読み

大塚HD,米製薬を買収  日本経済新聞 経済 1面 

 大塚ホールディングスが米製薬ベンチャーのアバニアファーマシューティカルズを約4.200億円で買収すると発表しています。アバニアは認知症関連の有力な新薬候補を保有しています。
 今回の新薬対象が認知症関連だったように、製薬大手の収益源は死なない病気の薬です。ガンやエボラ出血熱など死に直結するような病気の場合、新薬が出来たとしても、その薬を飲む期間が短いです。薬が効いて治れば飲まなくなるし、効かないと死んで飲まなくなるからです。リューマチや、糖尿病、高血圧、うつ病や今回の認知症など、死に直結しない病気のほうが、薬を長く飲み続けてくれるので、製薬会社としても儲かるのです。今回の新薬候補も認知症の治療薬ではなく、症状を抑える効果があるだけです。この新薬が無事、販売されればかなりの大型新薬となり、大きな売上が期待出来そうです。

大塚ホールディングスの株価動向は、直近の11月6日高値4,019円を上回れるかに注目です。上回ると上値が軽くなりますが、上回れないと短期的には上値が重い展開になりそうです。

(4578) 大塚ホールディングス (東証1部) 3,864.5円 前日比  +79.0 (+2.08%) [売買単位:100株]

今日も皆様に相場の福が授かりますように!!
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藤本誠之
財産ネット 企業調査部長
配信元: 達人の予想