急落の反動で自律反発、先物主導の波乱要素も

２２日の株式相場見通し

　２２日の東京株式市場は、きょうの後場に入っての大幅下落の反動も予想されるため、日経平均株価は反発が見込まれる。

　２１日の東京株式市場は、後場に入って一段安の展開となり、日経平均株価終値は前日比３０６円安の１万４８０４円と急反落した。中国の７～９月期の国内総生産（ＧＤＰ）や９月の小売売上高などの経済指標が市場予想を下回ったことをきっかけに、後場寄りから売りが先行。これに加えて、海外ＣＴＡ（商品投資顧問業者）など短期筋による株価指数先物への仕掛け的な売りも加わって下落幅が拡大した。

　先週から、日経平均株価の１日の振れ幅が３００円を超える変動幅の大きな日が急増している。１０月はミューチュアルファンドの決算月や、ヘッジファンドの決算時期を控えての利益確保という面から売りに傾きやすい需給要因もある。さらに、米国のファンド規制の動きに先回りしたヘッジファンドの動きが活発化しているという点も背景にあるようだ。

　「１０月は相場が荒れやすい」という過去のジンクスが、投資家の潜在意識も揺さぶりをかけており、売り方の筋書き通りの「世界同時株安」が演出されてしまっているとのうがった見方もあるようだ。