<話題の焦点>=遊休資産の有効活用、植物工場に新たな動き

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2014/10/15 12:19
 最近、植物工場の新たな動きに注目が集まっている。一時期は参入が相次いだ植物工場だが、管理が難しく、運営に成功しているケースは多くはない。そうした中で、遊休施設を活用した植物工場が注目されている。

 東芝<6502.T>は先月から、神奈川県横須賀市にある休止中のフロッピーディスク工場の一部を活用した、植物工場「東芝クリーンファーム横須賀」でリーフレタスなどの生産を開始した。植物の育成向けに光の波長を最適化した照明や均一な温度・湿度を保つ空調機器などグループの製品を活用しているのが特徴だ。このほかにも栽培状況を把握するための遠隔監視システムなどにもグループの技術を幅広く活用している。

 中国やアジアへの生産拠点の移管により、国内工場の縮小・削減で自動車や半導体工場などの遊休資産が増えている。簡易的な植物工場であれば、1カ月程度で設置することができ、また、工事期間中に研修を受ければ誰でも管理が可能で、余剰人員の活用も可能だという。植物工場関連というと岩崎電気<6924.T>などLED照明関連に目が行きがちだが、施設向けの装置などを手掛ける企業にも注目したい。

◆主な植物工業関連銘柄

 銘柄<コード>     概要

日山村硝<5210.T>   10月末から兵庫県尼崎市で植物工場を稼働
安川電<6506.T>    植物工場大手と共同で世界初の完全自動化植物工場システム開発へ
シンフォニア<6507.T> 温度や湿度などを制御し作物の収穫量を増やす装置を開発
富士通<6702.T>    会津若松工場に植物工場を設置。産学連携の拠点にも
ウシオ電<6925.T>   子会社が植物工場向けに無線制御のLED照明を開発
ローム<6963.T>    福岡県の半導体工場内に植物工場を設けイチゴ栽培開始
JR東<9020.T>    福島に子会社を設立し植物工場でトマトを栽培
日伝<9902.T>     成長が早い苗を選ぶロボットを導入した世界初の植物工場を稼働

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

関連銘柄

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