<動意株・12日>(大引け)=日本電計、鈴木金、日精樹脂など

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2014/09/12 15:07
 日本電計<9908.T>=後場一時、ストップ高。同社はこの日、測位衛星技術(東京都新宿区)と技術提携すると発表したことが好感された。測位衛星技術は2002年に設立されたベンチャー企業で、衛星測位市場での高い技術を持つ。両社の提携は衛星による自動車の自動走行技術の売り込みをターゲットにする。日本電計は初年度5億円程度の売り上げを見込むという。

 鈴木金属工業<5657.T>=動意の兆し。売買高はまだ盛り上がりを欠いているが、目先戻りのフシとなっていた9月4日の272円を陽線1本で上抜いてきたことで、中小型株特有の値動きの軽さと合わせて要注目場面にある。特殊鋼線のトップメーカーで自動車用ばね材がドイツを軸とする欧州中心に好調、習志野工場の老朽設備刷新で生産性も高まっており、需要取り込みが進む。15年3月期は最終利益段階で前期比44.5%増の15億円見通し。配当も前期比2円増配の5円を計画するなど評価材料は多い。

 日精樹脂工業<6293.T>=急伸。射出成型機の国内トップで、企業の設備投資意欲の回復を追い風に業績好調、14年4~6月期は営業利益段階で前期比倍増の7億2000万円と高水準の伸びを示した。また、海外では北米やアジア向けが牽引している。株価はボラティリティが高く、昨年も2月から5月にかけ400円から900円に上昇した経緯がある。本社と工場を長野に置き、「地方創生関連株の切り口でも同社の存在感が高まっている」(国内投資顧問)という指摘も。

 明和産業<8103.T>=急動意後に伸び悩む。8月下旬以降、440円近辺を軸とするもみ合いを続けてきたが、きょうは寄り後仕掛け的な買いが断続的に入り上値指向を明示している。三菱系で化学品、樹脂を主体とする中堅商社でPER9倍台、PBRが0.8倍台と商社という業態を考慮しても割安感が強い。建材では防水資材に展開し、豪雨インフラ対策関連としても注目。

 サイバーステップ<3810.T>=3日ぶりに急反発。NHN PlayArt(東京都渋谷区)は11日、運営するインターネットゲームポータルサイト「ハンゲーム」で、サイバーステップが展開している「鬼斬」の提供を開始したと発表。これが材料視されているようだ。なお、NHN PlayArtは、2013年4月にNHN Japanのゲーム事業分割で新設されたエンタテインメント会社。

 オービス<7827.T>=ストップ高。11日の取引終了後、14年10月期の連結業績見通しについて、売上高を86億9100万円から91億3200万円(前期比16.9%減)へ、営業損益を同7900万円の赤字から4億7300万円の黒字(前期1600万円の黒字)へそれぞれ上方修正した。木材事業で採算性の低い姫路工場の生産ラインを2月末で停止し、利益率の高い本社工場へ生産を集約させた効果に加えて、姫路工場の操業停止で梱包市場などに対する需給バランスが改善され、販売価格の引き上げが進んだことが要因としている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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