明日の日本ＧＤＰ発表待ち・・・・

予想以上に悪化していれば追加緩和加速再燃も・・・・・

　ドル円は、地政学上のリスクを受けた円買いの流れが一服し、昨日から102円台前半で比較的堅調な展開を続けています。本日は、ドイツの指標等が注目されそうですが、ユーロ円の動向に、ドル円が影響される可能性はあるものの、基本的には、レンジ取引継続と見る方が無難です。

　一方、明日の朝には、本邦の第2四半期ＧＤＰ速報値が発表される予定となっており、此方に市場の注目は集まりそうです。現在、市場予想は年率換算-7.0%のマイナス成長となっていますが、予想以上に弱い数字となると、通年の成長率見通しの下方修正にもつながる可能性があります。

　その場合には、すっかり下火となっている日銀さんによる追加緩和観測が蒸し返される可能性が高く、それがドル円を押し上げる事になりそうです。又、通常ならば、弱いＧＤＰは株安につながりますが、追加緩和観測再燃となれば、株価の調整も限定的なものに留まるものと思われ、ドル円にとって、然程の売り材料とはならないかもしれません。

　ドル円は、現在、揉み合っている102.30円付近に日足の一目・転換線や200日移動平均線があり、上値を抑える働きをしています。明日のＧＤＰ発表を受けて、追加緩和観測が強まれば、このレベルを上抜け、102円台後半まで上値を伸ばす事が期待できそうです。