丸藤パイルが大幅高、リニア関連で思惑

　丸藤シートパイル<8046.T>が大幅高で年初来高値街道を走っている。同社は東日本を地盤に建設仮設材の販売を手掛けるほか、鋼鉄製の矢板で土木工事の仕切り材であるシートパイルの大手。２０２７年に開業が予定されるリニア中央新幹線は、今秋の着工が有力視されているが、総工事費９兆円と試算されるなかで、トンネル関連工事に充てられるウエイトが大半を占めている。その際、同社の手掛ける商品の需要増が見込まれ、大深度工事対応の新たな工法開発で共同特許を取得していることも思惑を呼んでいる。目先的にはあす発表予定の４～６月期決算発表を前に思惑が募るほか、中期的にもリニア関連としての収益環境の追い風が意識されている。

丸藤パの株価は１１時３０分現在４９８円（△３２円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）