ＤＩＣが続伸、大底買いの動きに浮上気配

　ＤＩＣ<4631.T>が続伸。「大口の押し目買いが観測され大底からリバウンド局面に移行しつつある」（市場関係者）という見方。株価は６月末から下げ続ける展開となっていたが、これは６月に実施した４０００万株の公募増資（オーバーアロットメントで６００万株の追加売り出し）の影響から、需給悪に陥ったことによるもの。７月下旬には外資系証券による目標株価引き下げの動きなども追い打ちを掛けたが、「逆にこれがダメ押し的な投げを誘い売り物が枯れてきた」（同）。国内は消費増税の影響や原料高によるデメリットも被っているが、世界的に増産が続くスマートフォンや液晶テレビ向けカラーフィルター用に顔料の需要は高水準、新興国向けではＧＤＰ成長に比例して新聞発行部数や食品、日用品の包装が急増傾向にあり、そこで使われるインキ需要が中期的に同社の業績を支えそうだ

ＤＩＣの株価は１３時２分現在２４０円（△６円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）