日経平均株価は25日線割り込むも、1万5100円ラインを防衛

著者:冨田康夫
投稿:2014/07/21 17:37

公的年金や外国人投資家の買いも意識されるライン

18日金曜日の東京株式市場は、ウクライナ情勢緊迫化を受けた米株安などを嫌気して大きく値を下げた。
日経平均株価は一時、前日比259円安の1万5110円まで売り込まれる場面があったものの、下値では押し目買いも入り、後場はかえって底堅さが際立つ展開となった。ただ、25日移動平均線(1万5273円=18日)を割り込んだことは懸念材料となりそうだ。
 後場に入ると、1万5200円水準を巡る攻防で小幅な値動きとなった。今月11日の下落局面では、下値に公的年金や外国人投資家の買いが取りざたされたが、その水準はちょうどきょうの安値水準と一致する1万5100円のラインだった。

 3連休を終えて、外国為替市場での円相場の動向も気になるところだか、今週後半から本格化する4~6月期の決算発表を注視していきたい。17日に15年3月期第2四半期累計(4~9月)の業績上方修正を発表したことで、全般軟調地合いのなか、逆行高で市場の注目を集めた安川電機<6506>のような銘柄が多数出現すれば、全体相場が上昇軌道に復帰する可能性も出てくる。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想