材料株物色がリードし反発、米ダウ平均株価の過去最高値更新も追い風
17日の株式相場見通し
本日の東京株式市場は、引き続き売り買いともに手掛かり材料不足が予想されるものの、燃料電池車関連などの相場テーマを背景とした中小型の材料株物色に支えられ、
日経平均株価は反発となりそうだ。また、前日の米株式市場でNYダウ平均株価が、過去最高値を更新したことも買い支援材料となりそうだ。
16日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前日比77ドル高の1万7138ドルと4日続伸し、3日以来ほぼ2週間ぶりに過去最高値を更新した。17日早朝の東京外国為替市場では、1ドル101円60銭台での推移となっている。
<株式トピックス>=岩谷産が東証1部の売買代金2位に浮上
昨日の東京株式市場で注目を集めたのは、燃料自動車向けの水素ステーション関連という相場テーマに乗った材料株の
岩谷産業<8088>が、ソフトバンク
<9984>に次いで東証1部の売買代金2位にランクインしたこと。
同社の株価は、6月25日終値の633円を起点に上昇波動に突入。それ以降売買代金を膨らませながら株価は上昇を続け、16日には一時840円まで買い進まれる場面もあり、起点と比較すると32%の上昇となっている。
同社は14日、兵庫県尼崎市に燃料電池車向けの商用水素ステーションを開設したと発表し、民間企業として初の水素ステーションへの注目が高まっている。堺市の工場から輸送した液化水素を供給するとしており、1台あたり約3分間で燃料を充填できる。また、15年度までに東京、名古屋、大阪、福岡の4大都市圏を中心に、20カ所の商用水素ステーションを自社で設置すると発表し、順次建設を進めているが、その第1号としても関心が高い。
同社の場合、依然として東証信用倍率が4.03倍と買い残が多いことから、今後株価が上昇してくためには、信用取り組みの改善が条件の一つとなりそうだ。
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