【買い】中央ビルト工業(東2・1971)滑落防止の「手すり枠」に強み

著者:小野山功
投稿:2014/07/16 08:59

筆頭株主による「M&A」の思惑も見え隠れする銘柄!?

中央ビルト工業(東2・1971)

建設用足場の中堅メーカーで東証2部上場。同業のアルインコ〈5933〉が筆頭株主です。

景気回復による再開発工事の増加などで、建設投資は旺盛です。「足場」の需要増加に対応するため、千葉工場(千葉県四街道市)に粉体塗装ラインを新設するなど、今期11億円強の設備投資を計画しています。

15年3月期の営業利益は、設備投資による減価償却費の増加などで 6.8%の減益と見積もっていますが、今期は将来の需要増を見据えた投資を行うためですので、消極的な印象はまったく受けません。

建設業界の人手不足が深刻です。

いわゆる「3K(きつい、危険、きたない)」が建設労務者の不足の理由と考えられますが、そのうち、「危険」を減らすことに同社の技術が貢献しています。

同社の主力製品は「アルミスカイガード」という、滑落防止の「手すり枠」が施された足場です。組立て解体時だけでなく解体時にも手すり枠があり、これが建設作業員の命を守る大切な役割を担っています。

市場では東証1部の中小型株や、東証2部の低位株の値動きが活発になっています。同銘柄は株価水準が100円台と低位ですし、テーマ性も良好。短期資金の受け皿になりうる銘柄でしょう。

また、同業のアルインコが、同社の発行済み株式数の30%強を握る大株主です。「M&Aによる買収の対象となる…。」という、思惑も集める可能性もあることから今後、中期目線でみても魅力のある銘柄と考えます。

小野山 功
小野山功
株式会社SQIジャパン 金融コンサルタント
配信元: 達人の予想

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