米景気堅調支えに続伸、イエレン氏の議会証言を注視

著者:冨田康夫
投稿:2014/07/15 21:29

あす(16日)の株式相場見通し

明日の東京株式市場は、このところの日米株式市場の堅調な推移を背景に、日経平均株価は続伸が予想される。日本時間今夜に予定されているイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言の内容について、利上げに対して慎重な姿勢を堅持するとの見方が強いことや、ゴールドマン・サックスやJPモルガンなど米金融大手の決算発表への期待感もあり、米株価上昇の可能性が高まっている。また、あす集中して発表される4~6月期の国内総生産(GDP)などの中国主要経済指標にも回復期待がある。
 15日の東京株式市場は、前日の米国株式の上昇と外国為替市場での緩やかな円安・ドル高を好感して、金融、不動産などを中心に買いが優勢となり、日経平均株価終値は前日比98円高の1万5395円と続伸。また、日銀の金融政策決定会合の内容は「現状維持」と発表され、大方の市場関係者の予想通りとあって、株価への影響は限定的だった。

 日程面では、7月の金融経済月報、14日時点の給油所の石油製品価格に注目。
海外では、EU非公式首脳会議、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、イエレンFRB議長が下院で議会証言、米6月の鉱工業生産・設備稼働率、中国4~6月期のGDP、中国6月の鉱工業生産・小売売上高が焦点となる。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想