市場に自律反発の動き、25日線を支えに強含み

著者:冨田康夫
投稿:2014/07/09 20:54

あす(10日)の株式相場見通し

明日の東京株式市場は、3日続落のあとを受けて自律反発の動きから、日経平均株価は反発することになりそうだ。
 9日の東京株式市場は前日の米国株大幅安や、アジア市場の軟調を受け売りが先行した。ただ、後場後半は急速に下げ渋り、日経平均株価終値は前日比11円安の1万5302円にとどまった。一時、下落幅は120円を超える場面もあったが、25日移動平均線(1万5208円=9日)に支えられるかたちで、引き戻す地合いの強さを示した。
 市場関係者からは「日経平均株価は3日続落となったものの、きのうきょうと、連日で前場に比べて後場に入って強含みとなるパターンが続いた。とくにきょうは、前日の米株式の大幅安に円高が重なったにも関わらず、大きく下げ渋ったことに注目したい」との見方が出ていた。

 日程面では、居酒屋の飲食店舗の運営およびフランチャイズ展開を手掛ける鳥貴族<3193>がジャスダック市場に新規上場する。このほか、6月消費動向調査、6月の企業物価指数、6月のオフィスビル市況、5月の機械受注、5月の第3次産業活動指数に注目。海外では、中国6月の貿易統計、英中銀の金融政策決定委員会が焦点となる。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想