米GDP下方修正でドル売り強まるか?

著者:柳澤浩
投稿:2014/06/25 16:27

地政学上のリスクへの懸念もあり・・・・・

 本日は、米国で、第1四半期のGDP確報値の発表が予定されています。改定値の-1.0%に対して、市場では、-1.8%程度への下方修正が予想されていますが、一部では、-2%を超えると予想する向きもあります。

 GDPは過去の数字ではあるものの、これだけ弱い数字となれば、年間のGDP成長率見通しを大きく下方修正させる事となりますので、矢張り、ドル売りにつながるものと思われます。

 又、昨日のNY時間から、地政学上のリスクへの懸念も急速に強まり、消費者信頼感指数等、強い経済指標によるドル上昇を相殺してしまいました。イラク情勢やウクライナ情勢への懸念は今夜も意識されざるをえませんから、此方もドル円の上値を抑える事となりそうです。

 更に、米国のルー財務長官の議会証言も予定されており、以前の様に、円安けん制発言やユーロ安けん制発言を行うと、ドル売りが強まる可能性もあり、此方にも注意した方が良いかもしれません。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想