ソニー、娯楽・金融で再建 半歩先読みの売買タイミング?

著者:藤本誠之
投稿:2014/05/23 09:00

日経新聞半歩先読み

ソニー、娯楽・金融で再建 日経新聞 総合2 3面

22日にソニーが開いた2014年度経営方針説明会で、平井一夫社長が「エレクトロニクスの構造改革を今年度中に終え、エンターテインメントと金融を成長の核として、2015年度営業益4千億円を目指す」と述べたそうです。
昨年度は3回も業績見通しの下方修正を繰り返し、今年度も最終損益は500億円の赤字予想です。株式市場は、平井社長の発言を素直に好感するとは思えないでしょう。
また、ソニーには今後悪材料が想定されます。8月7日に予定されているJPX日経インデックス400の定期入れ替えです。ソニーは直近3期合計で純利益が赤字、つまりROE(自己資本利益率)がマイナスになるので、除外される可能性が高いと考えられます。
 JPX日経インデックス400は、資本の効率的活用や投資者を意識した経営観点など、グローバルな投資基準に求められる諸条件を満たした、「投資者にとって投資魅力の高い会社」で構成される株価指数です。この指数からソニーが除外されると、株価への悪材料となる可能性が高そうです。売買タイミングを半歩先読みすると、将来、除外発表で株価が下落した後が、押し目買いのチャンスかもしれません。

(6758) ソニー (東証1部) 1,645円 前日比  +31 (+1.92%) [売買単位:100株]
藤本誠之
財産ネット 企業調査部長
配信元: 達人の予想