＜動意株１６日＞（大引け）＝ＳＯＬＨＤ、新明和、アルコニックスなど

　ＳＯＬ　Ｈｏｌｄｉｎｇｓ＜6636.T＞＝後場急動意。同社はきょう、タイでスーパーソルガムの事業展開を開始すると発表。これが好感されているようだ。タイでエタノール製造業を営むＩＥＬ社および、同国で工場機械部品の販売・メンテナンス事業を営むマツダエンジニアリング（本社：タイ）との間で、それぞれスーパーソルガムの商用化を目的とした試験栽培に関する覚書を締結。今後、具体的な協議を進めていくとしている。なお、スーパーソルガムとは、トウモロコシに似た形状のイネ科の１年草で、バイオエタノールを生産可能とする植物。

　新明和工業＜7224.T＞＝堅調。２８日に発表した１５年３月期の連結業績予想は売上高１８２０億円（前期比４．６％増）と増収見通しながら、営業利益が８５億円（同２１．８減）と減益を見込んでいることを嫌気され、株価は調整を余儀なくされたが、「保守的な見通しで期中増額の公算が大きい」（業界アナリスト）との見方。トラック架装事業部門はフル操業状態にあるほか、米ボーイングの増産の流れを受けて翼と胴体部分の部品の納入する航空機事業も好調を極めている。

　アルコニックス＜3036.T＞＝後場急上昇。同社はきょう午後１時に、１５年３月期通期の連結業績見通しを発表。経常利益予想を４２億円（前期比１６．７％増）としたほか、年間配当計画は７０円（前期は６５円）を打ち出した。通期連結売上高予想は２０６０億円（前期比１２．１％増）を見込む。海外での需要増などを見込んでおり、レアメタルおよびレアアースの取り扱いもハイブリッド車の需要増加などを背景に回復に転じると予想している。また、４月に持分法適用関連会社化したケィ・マックも業績を押し上げるという。

　ＴＰＲ＜6463.T＞＝急騰。同社は１５日取引終了後に、１５年３月期通期の連結業績見通しを発表。営業利益予想を１７２億円（前期比２６．９％増）としたほか、年間配当計画は３２円（前期は２６円）を打ち出した。通期連結売上高予想は１５８０億円（前期比６．０％増）を見込む。急拡大する自動車の世界市場でのビジネス拡大や、軽量化ニーズにマッチした応用新商品の開発と商品化による売り上げ拡大などに積極的に取り組むとしている。
　
　ラクオリア創薬＜4579.T＞＝ストップ高。１５日の取引終了後、京都大学ｉＰＳ細胞研究所（ＣｉＲＡ、京都市左京区）およびｉＰＳアカデミアジャパン（京都市上京区）との間で、ｉＰＳ細胞の分化・誘導に関する共同研究契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが集中している。今回の共同研究契約締結により、ラクオリア創薬はＣｉＲＡ内の増殖分化機構研究部門およびｉＰＳアカデミアジャパンと共同で、同社が保有する化合物ライブラリーから、ｉＰＳ細胞から免疫細胞への分化・増殖を誘導する低分子化合物の探索を行うという。
　
　田淵電機＜6624.T＞＝急反発。１５日引け後に発表した連結本決算で、１５年３月期業績予想について、売上高５００億円（前期比１６．８％増）、営業利益６５億円（同１８．２％増）、純利益４４億円（同７．３％増）と営業２ケタ増益を見込んでいることが好感されている。太陽光発電システム用パワーコンディショナーが新製品効果もあって引き続き拡大し、業績を牽引する見通し。
　
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出所：株経通信（株式会社みんかぶ）