雇用統計は強かったがドルは下落・・・・・

セル・イン・メイの足音におびえ・・・・

　毎年5月になると、米国株式市場では「セル・イン・メイ・アンド・ゴー・アウェイ（5月に株を売って出かけよう）」と云うある種の格言めいたものが取り沙汰され、地合いが急転する事が多いのが恒例となっています。

　今年は、既に3月から米ハイテク株等は調整局面に入っていますが、4月末にＮＹダウが史上最高値を更新した事もあって、高値警戒感は依然として強いものと思われ、実際に「セル・イン・メイ」の状況が強まれば、日本株の年初来安値更新、ドル円の一段安がもたらされる可能性も高く、警戒感が強まっています。

　ドル円は現在、101円台半ばまで下げていますが、今日も米国株が軟調な展開を継続すれば、このまま、3月安値である101.20円を試すものと思われます。流石に一旦はこのレベルで下げ止まるとは思われますが、充分注意する必要はありそうです。

　一方、イェレン議長の議会証言が予定されていますが、株式市場に配慮して、もし、予想外にハト派的なコメントが飛び出せば、株価が反発する事となりそうです。一方、本日は米10年国債入札も予定されており、その場合には入札が好調となりますから、此方がドルの上値を抑える働きをする為、結局、ドル円は反発しても、102円台を回復出来るかどうかといった程度に留まりそうです。