弱いGDPの次は強い雇用統計を期待??

著者:柳澤浩
投稿:2014/05/01 14:57

根強い2Qの米景気急回復シナリオ・・・・

 昨日、発表された、米・1Q・GDPは僅か0.1%の成長率に留まりました。悪天候の影響を勘案して、市場予想も控えめなものとなっていましたが、それでも1.2%程度の成長率を見込んでいただけに、かなりのサプライズとなりました。

 それでも、市場は4月以降の天候回復が景気急回復をもたらすと見ており、既に過去の数字である第1四半期のGDPで売られた処は絶好の押し目買いのチャンスと考えた様です。そして、明日発表予定の、4月雇用統計が予想通り強めの数字となれば、ドルは堅調な地合いを取り戻すと予想しています。

 それにしても、昨日の市場の反応の薄さはかなり気にはなります。昨日の衝撃的なGDPの数字発表を受けても、ドル円は、102.50円台から102.00円台まで、僅か50銭程度の下落に留まり、相場の膠着感が更に強く意識される事となりました。

 この為、雇用統計に関しても、相場の反応がいつもよりは鈍いかもしれません。そうなると、かなり強めの数字となって、漸く103円台を回復出来るかどうかと云った処かもしれません。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想