ミクシィが4日続伸

著者:冨田康夫
投稿:2014/04/28 10:06

米株安受け見送りムード強まる

週明け28日の東京株式市場は売り先行でスタート、寄り付きの日経平均株価は前週末比139円安の1万4289円と反落。
前週末の米国株市場でNYダウ、ナスダック指数ともに大きく下げたことで、目先はリスク回避ムードが再び強まっている。

前週末の米国株市場では混沌とするウクライナ情勢の影響を受けて売り優勢、ハイテク株の下げでナスダックの下げがややきつくなっており、東京市場でもその影響を受けている。外国為替市場では1ドル102円台10~20銭と円高含みで推移しており、これも主力株には逆風となっている。スケジュール的にも大型連休に入っており、東京市場はあすが昭和の日で休場となることもあって積極的に押し目買いも入れにくい状況だ。今週は国内外で重要経済指標が相次ぐほか、休み明けの30日にはFOMCや日銀の金融政策決定会合の結果を控え、これを見極めたいという思惑が働いている。

寄り付き時点で業種別には33業種ほぼ全面安の状況にあり、値下がりで目立つのは保険、ガラス土石、海運、その他金融、倉庫、輸送用機器など。

「モンスターストライク」効果で14年3月期営業利益増額

ミクシィ<2121>がカイ気配でスタートするなど全般相場に逆行、4日続伸と上げ足を強めている。
 同社は25日、14年3月期の連結業績予想の修正を発表した。売上高は従来予想の115億円から121億円(前の期比4.2%減)、営業利益は2億円から4億6000万円(同82.1%減)、最終損益は3億5000万円の赤字から1億2000万円の赤字(前期実績は16億5400万円の黒字)に上方修正、これが大きく好感されている。

 昨年10月にリリースしたスマートフォン向けゲーム「モンスターストライク」が収益に貢献し会社側の従来想定を上回った。同ゲームは簡単な操作性やマルチプレイを特長に利用者が順調に増加、3月より開始したテレビCMなどのPR効果も加わり、4月4日には利用者500万人を突破している。
 また、期末配当も従来予想の無配を修正し、14円配当を実施するとしたことも評価を増幅している(前期実績は実質22円)。

ミクシィの株価は9時20分現在6620円(△120円)
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想